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名工大新聞部提供記事(H27.1.26ー2)


活性化する神経の位置特定法を開発

 平田晃正准教授、ラークソイルッカ特任准教授貢   記:眞鍋駿(生命物質工学科2年)

 

 平田晃正准教授(情報)、ラークソ・イルッカ特任准教授(情報)が脊髄への磁気刺激により活性化する神経の位置特定法を開発した。今回の研究は名古屋工業大学以外に日本赤十字社医療センター、東京大学、福島県立医科大学の共同研究によって行われた。今回の研究では電磁波シュミレーションと神経線維における電気信号シュミレーションを統合する技術を開発することによって、活性化する神経の位置特定が可能となった。これまでにもコイルの磁場を外部からあて神経を刺激することで治療を行う磁
気刺激法という方法があったものの、それによりどこの神経が活性化されているのかは正確には分かっていなかった。今回の研究により、コイルによって外部から磁場をあてた際に神経のどこが活性化されるかを推測することが可能となった。この発明により、脊髄の腫瘍の治療や病気の診断の高精度化、迅速化が期待されている。
 今回、平田准教授は外部から人を傷つけることなく神経に刺激を与えるには電気と生物の神経反応を結びつけることにより可能になるのではないかと考えこの研究に臨んだ。今回の研究について平田准教授は「外部から電流の装置をあてる際には様々なパラメーターがある。例えば装置を体に対してどのような角度であてるか、どれくらいの大きさの電流をあてるか、装置の高さ、向きはどうするかといったもので、それに対してどのように患者の神経のある点を特定するのかは今までは分かっていなかった。だが今回この技術により、そういったものがすぐ特定できるようになった」と語った。平田准教授はこれまで電子技術を使い医療技術に応用できないかという考えの元生体への安全性に関する研究を15年ほど続け、今回以外にも熱中症や人間の脳に関する研究を行っており、昨年の1月には脳のターゲッティングに関する研究が新聞に取り上げられた。また平田准教授は「今後は生体の反応を物理式や数式で表せられるようにしたい」と語った。また、本学の学生に向けて「2年生までの勉強をしっかりしておくこと。2年生までの学問には普遍的なものが多く、そういったものの基礎をしっかりつければ、最先端の研究についていくだけの力がつく。3、4年生は研究をやるだけではなく研究で出た成果を例えば家族に説明したりしてプレゼン、およびアピールする力をつけておくこと」と語ってくれた。

 


平田晃正 准教授


平田晃正 准教授