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名工大新聞部提供記事(H27.2.13ー2)


水谷さん、齋藤さん 講演賞

記:伊佐治 拓人(都市社会工学科3年)

 岩本・大幸研究室所属の水谷聖さん(環境材料4年)と齋藤彰大さん(同4年)が、昨年12月6日に本学にて行われた日本セラミックス協会東海支部学術研究発表会にて講演賞を受賞した。日本セラミックス協会は、セラミックスの産業及び科学・技術の発展を目的として1891年に創立された、セラミックスに関するわが国唯一の総合的な学術・産業共同の団体である。
 講演は、発表12分、討論3分の合計15分行われ、研究内容の新規性や質疑に対する応答の正確さなどが総合的に評価された。毎年、岩本・大幸研究室の4年生は1年間の研究成果を発表する場として学術研究発表会に参加している。
 水谷さんの研究内容は『プロトン伝導ガラスを用いたプロトン局所注入技術の開発』というものだ。プロトン注入とは、水素をイオン化し、プロトン(水素イオン)をイオンビームとしてあてることにより、物質の性質を変えることをいう。この技術は、半導体の製造において、シリコンの基盤に遷移金属を注入するために用いられている。水素を電離する段階において、プロトンのみを伝導するプロトン伝導ガラスをとがらせて先端に電圧を集中させることにより、プロトンを少ないエネルギーで放出することを
可能にした。今後はプロトン以外の物質への応用とさらなる効率化について研究を進めるという。
 齋藤さんの研究内容は『遷移金属カチオンドープアモルファスシリカの水素反応挙動』というものだ。水素の製造において、水素のみをつくりだすことができないため他のガスと分離する必要があり、水素分離膜が使われる。水素分離膜に遷移金属を加えることにより、分離性能を向上させることに成功した。燃料電池自動車等の普及が予想されるこれからの社会への貢献が期待される。
 受賞を受けて水谷さんは「受賞できると思っていなかったので光栄である。自分の研究が第三者にどうとらえられるか分からなかったが、評価してもらえてうれしい。大学院では、さらに発展的な研究を進めたい」と語り、齋藤さんは「今回の学会を通して、発表の仕方や研究の進め方を学ぶことができた。今後も研究に励んでいきたい」と話した。

 

水谷さん、齋藤さん