社団法人 名古屋工業会 ホームページ


岐阜支部 平成26年度研修(T-ラーニング)報告


『奈良の老舗ホテル(奈良ホテル)で味わう料理と唐招提寺視察学習』

 

 (一社)名古屋工業会岐阜支部は、支部活動の一環として「名建築と美味料理」をテーマに研修事業を行ってきました。今年度から単なる視察旅行ではなく「T-ラーニング」と銘打って、研修事業に学習機能(技術学習)を付加しました。「T-ラーニング」の「T」は「Technology」の頭文字で、名古屋工業大学の「Nagoya Instituteof Technology」から引用しております。そこで今年度は、奈良市の「奈良ホテル」と「唐招提寺」を選定し、近代和風建築である「奈良ホテル」と飛鳥時代の国宝建造物を多く抱える「唐招提寺」を、建築学科卒業生による説明を行い参加者の学習としました。企画内容としては、奈良公園内にある「奈良ホテル 花菊」で昼食を摂り、「唐招提寺」の研修学習です。
 老舗ホテル「奈良ホテル」は、明治39年奈良市、関西鉄道、京都都ホテルの3者で覚書を交わし、用地を奈良市に代わって奈良県、資金は関西鉄道が提供し、経営は都ホテルとなり、興福寺を見下ろす丘の上で開業した。和風デザインの木造2階建て桟瓦葺きとし、3棟が雁行し入母屋屋根の大棟に鴟尾(しび)を乗せている。内部はロビー階段やギャラリーに高欄形の手摺を設け、天井を格天井とするなど、全体意匠を書院風に整え、暖炉や照明などに洋風なものも和風にしている[(一社)日本建築学会;総覧 日本の建築第6巻滋賀・京都・奈良 P.66奈良ホテルより引用]。
 当日は、午前7時30分にJR多治見駅前を出発、午前8時30分にJR岐阜駅前を経由し一路奈良市に向かいました。参加者は(一社)名古屋工業会会員と家族の参加で28名、昨年とほぼ同数の参加者でした。午前11時30分に奈良ホテルに到着すると、奈良ホテルスタッフからの説明があり、建造物の説明をされるとともに調度品や書画も一流品で是非鑑賞してほしいとのことでした。
入口ロビーには有名画家「上村松園」の画が飾られており、休憩室にはアインシュタインの引いたピアノもあり、参加者の目を楽しませてくれました。ホテル内の視察学習と集合写真を撮ったのち、昼食をいただきました。奈良地産の野菜や銘酒などを頂きながら食事をとり、懇親を深めることができました。
 その後「唐招提寺」に移動し、境内にある寺院建造物を建築学科卒業生より詳細な説明がありました。参加者は普段得られない寺院建築に関する説明に、興味津々で聴き入り質問するなど大いに学習することになりました。「唐招提寺」は律集総本山で、金堂、講堂、宝蔵、経蔵及び鼓楼が国宝、礼堂、東室及び御影堂が重要文化財という文化財建造物の宝庫です。特に金堂についての説明が興味深く、柱の高さが両側に向かっていくにつれて高くなり、屋根の反りに併せた視覚的な効果をねらった技術を応用していることの説明には、参加者一同感嘆することしきりでした。境内の他の建造物も一通り研修学習したのち、午後3時30分には奈良市を出発し、無事帰路につくことができました。
 来年度以降は建築学科の幹事ではなくなり、「名建築と美味料理」は今回をもって終了します。
しかし研修活動は継続しますので、岐阜支部会員の皆様や家族の方の参加を願っております。

                                          記:田中 清之(A54)

唐招提寺での説明の様子

唐招提寺での説明の様子

 

 

奈良ホテル玄関での集合写真

奈良ホテル玄関での集合写真