社団法人 名古屋工業会 ホームページ


東京支部「第54回 東京ごきそサロン」報告


第54回東京ごきそサロンが、12月10日(水)18時から10月に新装再開した八重洲倶楽部で「母校の学生達の大奮闘! NHK大学ロボコン2014優勝!! ABUロボコンインド大会準優勝!!!」をテーマに開かれ、出席者は前回と同数の36名でした(巴会は別途講演会を同日開催)。

名工大の課外活動団体「ロボコン工房」は1999年に結成以来、NHK大学ロボコンでの優勝を目指し活動してきた。2014年、念願の優勝を果し、日本代表として世界大会に参加、準優勝の快挙を成し遂げた(対戦結果:下記トーナメント表参照)。結成当初から15年間、顧問教官として学生達とともに活動されてきた名古屋工業大学大学院教授水野直樹先生(M53、55修士卒)に、学生の技術、NHK大会での活躍、世界大会の顛末などを写真、映像を交えてご紹介いただきました。

 

【講演内容】

 「ロボコン工房」は、結成以来資金面に苦しみながらも部品のリサイクル等で地域の大会、「ロボコングランプリ」、「NHK大学ロボコン」に参加しながら実力を養ってきて2014年の大会を迎えた。毎年替わる競技課題(前年9月発表)は、「A SALUTE TO PARENTHOOD(親子に乾杯)」で親ロボット(手動)が子供

ロボット(自動)を公園に見立てたフィールドで「シーソー」「ブランコ」「ポールウォーク」「ジャングルジム」で遊ばせ時間を競うものであった。NHKロボコンでは、ブレインストーミングによる1号機制作の案出し、OBとの技術的な相談会等を実施し書類審査(11月)、1号機(未完成)による第1次ビデオ審査(1月)を通過し、並行して大会用の2号機制作に着手した。再度のブレインストーミングで親ロボットは4輪ステアリングによる全方向移動・2つのレーザーレンジファインダーによる現在位置検出等、子供ロボットは吸盤によるシーソー座面吸着・ファンによるブランコ自力こぐ等の機能を付け1分44秒で第2次ビデオ審査(4月)に合格し、本戦へ向けたリトライ等も想定した全体練習の繰返し、最速タイムは57秒に達した。本戦においては強豪校を次々と倒し、決勝では1分28秒で勝利し優勝することができ日本代表となった。

 世界のレベルは日本と比べて高く、親ロボットのカーボン使用による軽量化、子供ロボットの把持方法変更等の改良を施し、世界と戦えるスペック:最速タイム46秒に到達し、ロボットをABUロボコン開催地

インド・プネに送り出した。主催者招待の4名を含めて総勢24名で大会に臨んだが、初めての海外でやや緊張気味なメンバーも多く、英語が話せず大変苦労した。大会においては、子供ロボットのブランコのチェーンに吸引する不具合が発覚しそのまま試合に突入したが、全員の強固なチームワークにより準優勝を獲得することができた。最後に2015インドネシア大会(課題:ロボミントン)に向けた支援要請があった。

その後、質疑応答に入った。若干の質問もあったが、多くは今回の快挙に対する賞賛の言葉であった。その中で大先輩のE22神谷昭美氏より「今回の快挙に感動した、私は三菱電機でずっと働き、89才になる今でも社友として同社の経営に関わっている。その間、会社発展の根幹は開発とコストダウンであると考え、実施してきた。今回の快挙を成し遂げた学生たちは、このための優秀な人材となり、多くの優良企業から求人されるであろう。学生たちは自信をもって企業に入り、企業内ベンチュアとして活躍して欲しい」との激励の言葉が印象に残った。最後になったが、筆者からも水野先生と学生たちに感謝の意を表したい。

                                           記:福間 洋二(M49)

 

ロボコン(新)

 

 

質疑応答(食事中)

質疑応答(食事中)