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トルコ共和国での留学生活


■著者:名古屋工業大学 大学院情報工学専攻博士前期課程1年 服部 真應

 

  私は、大学院高度エネルギー情報教育プログラムに参加し、2014年9月1日から27日までトルコ共和国サバンチ大学のAsif Savanovic教授の研究室で研究を行う機会を得ました。AsifSavanovic研究室では、モーションコントロール・パワーエレクトロニクスに関する研究をしており、世界各国から学生が集まっています。
トルコでの生活は刺激的で新しい発見が多く、日本では得られない貴重な経験をすることができました。私が実際に経験したトルコでの生活について少し紹介したいと思います。
 サバンチ大学はイスタンブールのアジア側に位置しています。トルコ共和国で最も有名な私立大学であり、授業料もかなり高額です。それを考慮してか、大学祭では日本の電機メーカーやドイツの自動車メーカーがブースを開いて自社製品の売り込みをしていました。所属する学生は、留学生がとても多く、その多くは中央アジアやヨーロッパ出身の学生です。そのため、授業は英語で開講されており、トルコ語を話せない人が多いことに驚きました。学内での話は英語になりますが、大学の外に出ると英語は通
用しないため、買い物に苦労することがありました。また、日本に関心があって日本語を勉強している若者がたくさんいます。トルコ語を教えてもらう代わりに、日本語を教えるという機会が何度かありました。サバンチ大学のほとんどの学生はキャンパス内の寮で共同生活をしていますが、休みになると家族と過ごすか、ガールフレンドと外泊するトルコ人学生が多く、学内はとても静かになります。一方で、市街地では物乞いや花を売る子供たちがたくさんいます。日本と比較にならない貧富の格差があると感じました。

サバンチ大学の様子

サバンチ大学の様子

 

 留学中はPiezoLEGS(圧電素子)の制御系設計に関する研究グループに所属しました。 PiezoLEGSは超微細な位置決め制御ができ、デバイスの小型化が必要とされている産業界で注目されています。日本では研究事例がなく、欧州の研究機関等で研究されています。私は、研究グループの中で、シミュレータの構築を担当しました。PiezoLEGSの動作特性を微分方程式で現し、世話人のドクターコースの学生と議論しながら、理論解析、実機実験など様々なアプローチで研究を進めることができました。所属した研究室は6か国の人が集う多国籍研究室であり、トルコにいながら多くの国の文化や習慣 を知ることができました。研究以外の内容でも議論することが多く、経済、宗教、過去の戦争、恋愛事情等について何度も議論することができたからこそ充実した生活を送ることができたと思います。

 

研究対象のPiezoLEGS

研究対象のPiezoLEGS

 

 私の留学生活は短いながらも、とても大変でかなりエネルギーを消費しました。それでも、自分を成長させるには最適な期間でした。インターネットを使えば簡単に海外の情報を得ることができます。しかし、現地の空気に触れないと得られないこともあります。少しでも海外に興味があれば、留学を考えてみてはいかがでしょうか。

 

研究室の学生とイスタンブール市街にて (後ろは有名なブルーモスクです)

研究室の学生とイスタンブール市街にて
(後ろは有名なブルーモスクです)

 

研究室の仲間と研究室にて

研究室の仲間と研究室にて