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平成25年度大阪支部「秋季歴史探訪の会」


(第62回式年遷宮に沸く伊勢神宮を訪ねて)

 好天に恵まれた平成25年11月9日(土)、総勢43名(内、ご夫婦・ご家族10組)が、大阪・梅田から午前8時に貸し切りバスにて出発。途中、大和西大寺にて京滋、奈良方面からの会員をピックアップ。毎回遠方からの参加者がおられるなか、今回は滋賀の酒井様のご友人である清水久子様が、静岡の藤枝市からご参加いただいた。このあと名阪国道、伊勢自動車道を通って、一路伊勢の地へ。車中では遷宮関連の情報を纏めたDVDを放映するなど、式年遷宮に関する予備知識を事前に得ていただいた。
 伊勢に到着後、老舗割烹「大喜」にて地元名物料理の昼食に舌鼓。午後、先ずは外宮先祭の例にならい、「外宮」の一の鳥居左手前に今回の式年遷宮を記念して2012年4月に開館した神宮内の4番目の博物館「せんぐう館」へ。ここでは1300年の歴史を持つ式年遷宮の意義や遷宮毎に新調される社殿造営やご装束神宝奉製の様子がビジュアルに展示されている。去る10月の夜間に執り行われた「遷御渡御御列」の再現模型や各種神宝が製作される過程が目の当たりに見られ、なかでも檜の香り漂う「外宮正殿」の側面の原寸大模型は、普段我々が間近に見られないだけにその壮大さに目を奪われた。この後、大勢の参拝客に揉まれながら遷御なったばかりの「外宮」を参拝。別宮である「土宮」「風宮」にも参拝して「外宮」をあとにする。
 次に訪れたのは三つの博物館、美術館が点在する倉田山一帯、ここには神宮が公益事業とする文化施設が集中しており、我々は「神宮徴古館」「神宮農業館」「神宮美術館」の順に拝観。「神宮徴古館」は神宮の「歴史と文化の総合博物館」として神宮のお祭りや歴史・文化に関する資料を中心に展示されており、神宮を知るためには必見とされる。1909年に日本初の私立博物館として創設、外観は明治の宮廷建築の第一人者であった片山東熊の設計によるルネサンス様式の重厚なデザインである。続いて「農業館」は人間と自然の産物との関わりをテーマとした日本最初の産業博物館とされていて、建物は「徴古館」と同じく片山東熊の設計で、宇治の平等院鳳凰堂をイメージした和洋折衷の木造建築である。前出の「徴古館」とともに明治時代の建築物の代表的遺構として、国の登録有形文化財となっている。「神宮美術館」は正式には「式年遷宮記念神宮美術館」といい、去る平成5年の第61回式年遷宮を記念して創設され、文化勲章受章者、日本芸術院会員等当代を代表する絵画・書・彫塑・工芸作家が、遷宮に奉賛して奉納された作品を展示している。以上何れも平素は素通りしてしまうことが多かった3館だけに、大変有意義な拝観であった。
 最後は、今回の最終目的である「内宮」の参拝で、20年に一度に加え新社殿への遷御直後とあって、大勢の参拝客で混雑を極める「内宮」の参道の玉砂利を踏みしめ、老杉の間を縫っての参拝となった。以前の旧正殿地の手前の新正殿
に額づき、互いに拝礼を済ませた。遠くから望む新正殿の素木の建物、キラリと光る金具が心を引き締めてくれた。
 すべての参拝、拝観が終わりお楽しみのお土産のゲットは「おはらい町」「おかげ横丁」で。あの有名な定番土産の赤福もちが売り切れるなどハプニングも。
 夕暮れ迫るなか、快い疲れが残しながら帰途につき無事各地に帰着した。
記:藤原康宏(E36)

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